おとなのかがく 人気雑誌「大人の科学マガジン」その裏側を追ったら、職人を巡るフシギな旅がはじまった。

解説

西岡研介(ノンフィクションライター)

『科学と学習』。この雑誌シリーズの名前、いや、それに必ずついてきた〝ふろく〟にノスタルジーを覚える大人は少なくないだろう。
その『科学』シリーズの大人版である『大人の科学マガジン』の創刊以来、ふろくのプロトタイプを作り続けてきた「試作屋」、永岡昌光。学研で玩具の企画製作などに携わってきた永岡は退社後、工房「匠」を設立。これまで50点以上の科学キットを開発してきた「ふろくの匠」だ。
その匠が今回、挑むのは、風の力で動く巨大オブジェで知られるオランダの鬼才、テオ・ヤンセンの作品「ストランドビースト」の一つ、「アニマリス・リノセロス・トランスポルト」の動くミニチュア。 このプロジェクトを仕掛けたのは、永岡の技に惚れ込んだ『大人の科学マガジン』編集長の西村俊之だ。
1DKの工房で、「リノセロス」の動きを忠実に再現しようと試みる永岡。そして0・05ミリの狂いも許さない永岡の注文に応えようとする、中国の工場技術者たち。
永岡や西村らを中心に日本・中国・台湾のものづくり職人たちが、「ミニリノセロス」を作り上げる軌跡をカメラが追う。